目を閉じてダンスする兄弟とあられ雲

目を閉じてダンスする兄弟とあられ雲

ある夏の日の昼前。
少年は外で、アリの行列が虫の死体をせっせと運ぶところを観察していた。
アリ達はがんばって働いているのだが、虫の死骸ひとつでこんなにもたくさんの蟻がいたって、意味が無いんじゃないのかと、少年はいぶかしんだ。
少年は、蟻たちを指ではじいたらどうなるだろう、という欲求が湧いてきた。
でも、今日はただただ観察し続けることにした。
とても暑い日なので、少年の汗は顔中からあふれ、ポタポタと蟻たちの近くに落ちた。

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